ウイルスバスター2006のフィッシング詐欺対策ツールバーはスパイウェアか?

ウイルスバスター2006フィッシング詐欺対策ツールバーを有効にすると、Webサイトにアクセスするたびにトレンドマイクロのサーバに何か情報を送っているという話を11月2日11月9日に書いた。この件についてトレンドマイクロのサポートセンターに問い合わせているが、まだ一部の回答しか得られていない。すべての回答を頂いてから続きを書こうと思ったが、次の記事を見つけたので、回答を待つ必要がないと判断した。

■今回の製品の主な新機能について教えてください。
 フィッシング詐欺ファーミング詐欺などの対策を強化しています。「フィッシング詐欺対策ツールバー」というツールバーに、アクセス中のWebサイトのURLと、SSLの暗号化を実行しているか否かを表すアイコンを表示します。アクセス先Webサイトの信頼性をトレンドマイクロのデータベースに参照し、評価結果をツールバーに表示する機能も備えています。この際、既知のフィッシング詐欺サイトなど危険なサイトへのアクセスはブロックされます。WebサイトとIPアドレスを関連付けているパソコン上の「hostsファイル」の書き換えを監視して、ユーザーを不正なWebサイトへ誘導するファーミング詐欺を防止する機能も追加しました。
【インタビュー】「ウイルスバスター」開発担当に聞く、「フィッシング詐欺など新しい脅威に対応」 (デジタルARENA, 9/9)

これで、アクセスしたWebサイトのURLをトレンドマイクロに送信していることは間違いない。この仕様にケチをつけるつもりはない。問題は、多くのユーザがこの仕様について知らないということだ。前回も書いたが、このことについてマニュアルに明確な記述はないし、インストール時に説明もない。これではスパイウェアアドウェアと同じではないか。もしこれがトレンドマイクロの製品ではなくフリーウェアなら、アンチウイルスソフトスパイウェアとして検出しているかも知れない。URLにメールアドレスやログイン名、パスワードなどが含まれていれば、それらの情報はすべてトレンドマイクロに収集されているということになる。

ウイルスバスター2006のフィッシング詐欺対策ツールバーはスパイウェアか?(続き)