警察庁、2005年上半期のサイバー犯罪検挙状況を公表〜不正アクセスが急増


 警察庁は18日、2005年上半期(1〜6月)のサイバー犯罪の検挙状況を公表した。サイバー犯罪の検挙件数は1,612件で、前年同期と比べて549件増加している。

 検挙件数のうち不正アクセス禁止法違反によるものが198件で、前年同期に比べて132件増加している。手口の内訳は、IDやパスワードなどを不正に利用した識別符号盗用型が193件、セキュリティホール攻撃型が3件、不正アクセス助長行為が2件となっている。

 不正アクセスにおけるIDやパスワードの入手方法は、利用者のパスワードの設定・管理の甘さにつけこんだものが64件、他人から購入したものが59件、キーロガー等の不正プログラムを使用した入手したものが32件など。不正アクセス行為の後に利用されたサービスは、インターネットオークションが120件、インターネットバンキングが30件、オンラインゲームが25件など。